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| 1 | +# バンドルレンダラの紹介 |
| 2 | + |
| 3 | +## 根本的なサーバサイドレンダリングの問題 |
| 4 | + |
| 5 | +今までは、バンドルされたサーバサイドのコードが `require` によって直接使用されることを想定していました。 |
| 6 | + |
| 7 | +```js |
| 8 | +const createApp = require('/path/to/built-server-bundle.js') |
| 9 | +``` |
| 10 | + |
| 11 | +これはとても簡単です。しかしながらアプリケーションのソースコードを編集する度に、あなたはサーバを停止し再起動させる必要があるでしょう。この作業は開発の生産性を著しく損ないます。さらに、Node.js はソースマップをネイティブサポートしていません。 |
| 12 | + |
| 13 | +## バンドルレンダラの追加 |
| 14 | + |
| 15 | +`vue-server-renderer` はこの問題を解決するために、`createBundleRenderer` という API を提供しています。また、webpack の拡張プラグインを利用することで、サーババンドルはバンドルレンダラに渡すことができる特別な JSON ファイルとして生成されます。バンドルレンダラが1度生成されると、使用方法は通常のレンダラと一緒ですが、次のような利点があります。 |
| 16 | + |
| 17 | +- ビルトインソースマップのサポート ( webpack の設定オプションに `devtool: 'source-map'` を指定) |
| 18 | +- 開発中、デプロイ中のホットリロード(更新されたバンドルや、再作成されたレンダラのインスタンスを読み込むだけです) |
| 19 | +- クリティカル CSS の評価 (`*.vue` ファイルを利用しているとき): インライン CSS は、レンダリング中に利用されるコンポーネントによって必要とされます。詳細は [CSS](./css.md) をご覧ください。 |
| 20 | +- [clientManifest](./api.md#clientmanifest) によるアセットの注入: 自動的に最適なディレクティブが推測され、プリロードとプリフェッチを実行します。また、初期レンダリング時にはコード分割チャンクを必要とします。 |
| 21 | + |
| 22 | +--- |
| 23 | + |
| 24 | +次のセクションで、バンドルレンダラと webpack のビルドの設定方法ついて説明します。今はすでに必要なものが準備できていると仮定しましょう。こちらはバンドルレンダラを生成し、使用する方法です: |
| 25 | + |
| 26 | +```js |
| 27 | +const { createBundleRenderer } = require('vue-server-renderer') |
| 28 | +const renderer = createBundleRenderer(serverBundle, { |
| 29 | + runInNewContext: false, // recommended |
| 30 | + template, // (optional) page template |
| 31 | + clientManifest // (optional) client build manifest |
| 32 | +}) |
| 33 | +// inside a server handler... |
| 34 | +server.get('*', (req, res) => { |
| 35 | + const context = { url: req.url } |
| 36 | + // No need to pass an app here because it is auto-created by the |
| 37 | + // executing the bundle. Now our server is decoupled from our Vue app! |
| 38 | + renderer.renderToString(context, (err, html) => { |
| 39 | + // handle error... |
| 40 | + res.end(html) |
| 41 | + }) |
| 42 | +}) |
| 43 | +``` |
| 44 | + |
| 45 | +バンドルレンダラによって`rendertoString` が呼び出されると、バンドルによってエクスポートされた関数が自動的に実行され、(引数としてコンテキストを渡して)アプリケーションのインスタンスを生成し、レンダリングを実行します。 |
| 46 | + |
| 47 | +--- |
| 48 | + |
| 49 | +### `runInNewContext` オプション |
| 50 | + |
| 51 | +通常では、それぞれのレンダリング毎にバンドルレンダラは新しい V8 コンテキストを生成し、バンドル全体を再実行します。これにはいくつかの利点があります。例えば、私たちが以前に言及した "ステートフルシングルトン" 問題について心配する必要がなくなります。しかし、このモードにはかなりのパフォーマンスコストがかかります。なぜなら、アプリケーションを大きくなるにつれ、バンドル全体を再実行することは特にコストとなるからです。 |
| 52 | + |
| 53 | +`vue-server-renderer >= 2.3.0` では、このオプションは下位互換性のために依然として初期値が `true` にされています。しかし、できる限り `runInNewContext: false` にしておくことをオススメします。 |
| 54 | + |
| 55 | +`runInNewContext: false`の場合は、バンドルは引き続き**別な<code>グローバル</code>コンテキスト**として1度だけ評価されます。これにより、バンドルが誤ってサーバプロセスのグローバルオブジェクトを汚染してしまうことを防ぎます。通常との動作の違いは、それぞれのレンダリングの実行時に**新しい**コンテキストを生成しないことです。 |
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